2010年9月6日月曜日

スティーブン・キング版シャイニング

キューブリック監督の「シャイニング」は、原作者のキングにとっては不満でどうしようもなかったらしい。
俺の言いたかったのはこういうことだコノヤロー!というキングのほとばしる思いがぎっしり詰まった4時間半(TV仕様)であった。

確かに、キューブリックの映画版とは似ても似つかない。

家族の関係は「修復」作業に入った時点ですでに修復は不可能なのだろうか、と考えさせられるような、家族の痛々しい心理描写に4時間半のほとんどが費やされていたような気がする。
そしてそれを見事に覆すハッピーエンド。この「救い」が映画版との決定的な違いだ。父親が死ぬのは一緒だが、あんな変な顔して死なない。

原作の素晴らしさを垣間見るには充分な作品だったが、かといってキューブリック版の素晴らしさが色あせることも決してないのだ。

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