2012年4月10日火曜日 0 コメント

ぼけとともに生きる



視界の片隅にぼけかけたオレンジが、遠慮がちに入ってきた。

絞ってジュースにしてみたが、ぼけかけたオレンジは著しく果汁感に欠けていて、まるまる2個使ってやっとグラス一杯分にしかならなかった。

そそいだ琉球グラスは台が欠けていて、捨てよう捨てようと思いつつかれこれ10年使い続けている。
オレンジ色の模様も、中身がオレンジジュースでは全くのカタナシである。

そんなトータル的にいまいちな、フレッシュではないフレッシュジュースを口に含む。

ぼけかけの果実特有の角のない甘みと、口に当たるグラスの適度な厚みが、意外なほど心地よかった。

 
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